正確にそれをヒットさせえた場合でも、網膜のその部分が損傷するのは避けられず、その分だけ視力にはマイナスの影響を与える。
さらに、この治療法は高価なうえ、新しい血管ができるたびに繰り返しやらねばならない。
だから、安くて無害な鮫の軟骨を使う療法のほうが、好ましいのはいうまでもない。
現時点ではデータはまだないが、研究者たちは乾癖の場合に効果を発揮するのと同量の鮫の軟骨を使えば、糖尿病性網膜症や血管造成性緑内障(血管造成によって眼球内の圧力が高まるのがこの病気の原因である)のような眼疾も防ぐはずだと信じている。
言葉を換えていえば、体重15ポンド(約7キロ)当たり1グラムの鮫の軟骨が、新しい血管がつくられるのを予防する効果を発揮するということである。
鮫の軟骨が無害なものとはいっても、場合によっては使うべきでないケースもあることは忘れてはならない。
たとえば、最近心臓発作を起こしたという人では血管がつくられる必要があり、血管造成を妨げる軟骨は少なくとも3カ月間は使用するべきでないし、医者の意見を聞く必要がある。
傷が完全に治るのにもだいたい1カ月かかり、これも体を治すための自然な修復期間と考えるべきである。
妊婦も胎児に栄養を供給するため、血管を造成しなければならないので、軟骨を使ってはならない。
妊娠したいと考えている女性も、生理の間の血管造成を妨げるので、軟骨を使うのは避けたほうがいい。
また、大きな手術をした直後も、新しい血管がつくられないと傷の治りが妨げられるから、使うべきでないし、ボディ・ビルで筋肉をつくりたい人も同じである。
子供は血管も発育中なので、子供に軟骨を与えるときには、慎重な考慮が必要である。
血管の細胞は寿命が非常に長く、新しい細胞との入れ替えはめったに起きない。
ただ病気のときに新しい血管が必要になって、血管造成が行なわれるだけである。
これで紹介した研究はすべて、血管造成抑制要素が、今日のもっとも重大な健康問題を解決するものになろうということを示唆している。
しかし同じ立場に立っているのはこれのみではない。
1981年6月の『S』誌には、次のような記事が掲載された。
私たちが新しい血管のネットワークに栄養を与えないようにするならば、そういう病気が起こること自体を予防できるということを意味する。
ただ健康な成人で、長期間にわたって毛細血管の造成を抑えた場合に起こる副作用に関しては、いまのところわかっていない。
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